入れ墨・タトゥー除去とは|ピコレーザーによる治療を医師が解説【白金高輪 美容皮膚科】
「若い頃に入れた刺青が就職・結婚・温泉・スポーツジムで支障になっている」「タトゥーを入れたことを後悔している」「以前レーザー治療を受けたが、まだ残っている」——入れ墨・タトゥーの除去に関するご相談は年々増えています。かつては外科的切除(切り取り)が主流でしたが、現在はピコ秒レーザー(ピコレーザー)による治療が大きな進歩を遂げており、傷跡を最小限にしながら除去できるケースが増えています。本記事では、入れ墨・タトゥー除去の仕組み・治療の流れ・回数・費用・注意点までわかりやすく解説します。
目次
入れ墨・タトゥーが除去できる仕組み
入れ墨・タトゥーの色素(インク)は、皮膚の真皮層に大きな粒子として存在しています。身体の免疫細胞(マクロファージ)が異物として取り込もうとしますが、粒子が大きすぎて分解できないため、色素が永続的に残り続けます。
レーザーを照射すると、色素粒子が光エネルギーを吸収して瞬時に砕かれ(光音響効果)、微細な粒子になります。小さくなった粒子はマクロファージに取り込まれ、リンパ管を通じて体外へ排出されます。これが繰り返されることで、色素が徐々に薄くなっていきます。
左:ナノ秒レーザー(光熱作用)→大きな粒子のみ粉砕/右:ピコ秒レーザー(光音響効果)→ごく小さな粒子まで粉砕・肌への負担が少ない
ピコ秒レーザーの光音響効果(紫)は、光熱作用(青)と比べてより短時間に高いピーク強度を発揮し、痛みが少なく色素粒子を効率的に砕く
ピコ秒レーザーが優れている理由
- 従来のQスイッチレーザー(ナノ秒:10億分の1秒)より1000倍短いパルス幅(ピコ秒:1兆分の1秒)で照射
- 超短パルスにより色素粒子をより細かく砕ける→排出効率が高い
- 周囲の正常組織へのダメージが少ない→瘢痕(傷跡)リスクが低い
- 従来レーザーで消えにくかった青・緑・紫系の色素にも対応
ピコレーザー(PicoWay)とは
当院2F美容皮膚科では、米国Syneron-Candela(シネロン・キャンデラ)社製のPicoWay(ピコウェイ)を使用しています。PicoWayは、国内初・厚生労働省より刺青除去を目的とした薬事承認を取得したピコ秒レーザーであり、さらに欧州のCEマーク・米国食品医薬品局(FDA)の承認も受けている、安全性・有効性が国際的に認められた医療機器です。
PicoWayの承認・認証
- 厚生労働省 薬事承認:国内初・刺青(タトゥー)除去を目的とした承認
- FDA(米国食品医薬品局)承認:米国での安全性・有効性が認められた機器
- CEマーク取得:欧州における医療機器としての適合性認証
米国Candela社製 PicoWay(ピコウェイ)
| 波長 | 主に反応する色 | 特徴 |
|---|---|---|
| 1064nm(Nd:YAG) | 黒・濃紺・濃茶 | 最もよく使用される波長。黒系インクへの高い吸収率 |
| 532nm(KTP) | 赤・橙・黄 | 暖色系インクに有効 |
| 785nm(アレキサンドライト) | 青・緑・紫 | 従来レーザーが苦手とした寒色系インクへの対応 |
複数の波長を使い分けることで、単色のシンプルな入れ墨からカラータトゥーまで幅広く対応できます。また、PicoWayはタトゥー除去のほか、シミ・くすみ・肝斑・毛穴改善など美容目的にも使用される、当院の主力レーザー機器です。
PICOタトゥー(ピコレーザーによるタトゥー除去)
PicoWayによるタトゥー除去治療を「PICOタトゥー」と呼びます。従来のナノ秒レーザーでは破壊することが難しかったカラータトゥーのインクに対しても、ピコ秒の超短パルスで細かな粒子まで粉砕することが可能です。皮膚へのダメージを最小限に抑えながら、より確実に・スピーディーにタトゥー・刺青・アートメイクを除去できます。
治療回数・間隔の目安
- 照射間隔:3〜6カ月に1回(皮膚の回復と色素排出を待つ)
- 治療回数:早い方で3〜4回、タトゥーの大きさ・デザイン・深さによっては10回程度かかるものもある
- カラーインクを含む複雑なタトゥーほど回数が多くなる傾向がある
※ 回数はタトゥーの状態・色・大きさにより異なります。初診カウンセリングでご相談ください。
色別の反応——何色が消えやすい?
インクの色によってレーザーへの反応性が異なります。一般的に暗い色ほど消えやすく、明るい色・特定の色は回数がかかる傾向があります。
| 色 | 消えやすさ | 備考 |
|---|---|---|
| 黒・濃紺 | ◎ 最も反応良好 | 1064nmに対する吸収率が高い。和彫り・刺青に多い色 |
| 赤・オレンジ | ○ 比較的良好 | 532nmで対応。アレルギー反応が出やすい色でもある |
| 青・紫 | ○ 比較的良好 | 785nmで対応。従来機では難しかったが、PicoWayで改善 |
| 緑 | △ やや難しい | 785nmで対応するが、色素によっては反応しにくいものがある |
| 黄・白 | ✕ 最も困難 | 光を反射しレーザーを吸収しにくい。完全除去が難しいことがある |
| アイライン・眉タトゥー | △ 要注意 | 照射直後に酸化反応で黒く変色することがある。慎重なアプローチが必要 |
カラータトゥーについて
カラータトゥーは複数の色素が混在しており、色ごとに異なる波長で対応する必要があるため、単色の入れ墨より治療回数が多くかかります。また、使用されているインクのブランド・成分によって反応性が異なるため、実際に照射してみないとわからない部分があります。担当医と丁寧に相談しながら進めることが大切です。
治療の流れ
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| ① 初診・カウンセリング | 入れ墨の大きさ・色・部位・年数を確認。治療計画(回数・費用)のご説明。禁忌事項(妊娠中・日焼け・皮膚疾患など)の確認 |
| ② 麻酔クリーム塗布 | 照射前に局所麻酔クリーム(リドカインクリームなど)を患部に塗布し、30〜60分待機。痛みを大幅に軽減する |
| ③ レーザー照射 | PicoWayを入れ墨の色に合わせた波長・エネルギーで照射。照射時間は大きさにより異なるが、手のひら大で10〜30分程度。照射中はゴムで弾かれるような刺激感がある |
| ④ 照射後の処置 | 照射後は患部が白く霜状になる(フロスティング反応)。冷却・軟膏塗布・ガーゼ保護を行い終了。照射後のケア方法を説明 |
| ⑤ ホームケア | 照射後1〜2週間は軟膏(ワセリンなど)を塗布しラップ・ガーゼで保護。かさぶたを無理にはがさない。紫外線対策を徹底する |
| ⑥ 次回照射へ | 皮膚の回復を待って次のセッションへ(通常2〜3カ月の間隔)。これを繰り返す |
必要な回数・治療間隔
入れ墨除去は1回で完了するものではなく、複数回の照射を繰り返すことで徐々に色素を薄くしていきます。必要な回数は入れ墨の状態によって大きく異なります。
| 要因 | 回数が少なくなる傾向 | 回数が多くなる傾向 |
|---|---|---|
| 色 | 黒・紺のみ(単色) | カラー・緑・黄・白が含まれる |
| 大きさ・深さ | 小さい・色素が浅い | 大きい・色素が深い・インクが濃い |
| 年数 | 施術から年数が経過(色素が退色・分散) | 施術から年数が浅い(色素が濃く安定) |
| 施術方法 | アマチュアによる浅い入れ墨 | プロの彫り師による深い・鮮明な入れ墨 |
| 部位 | 体幹(血流が良い) | 末梢(手足・足首など血流が少ない) |
治療回数・間隔の目安
- 照射間隔:3〜6カ月に1回(皮膚の回復と色素の排出を待つ)
- 黒系の単色・小さい入れ墨:早い方で3〜4回で大幅に薄くなることがある
- カラータトゥー・大きい入れ墨・デザインが複雑なもの:10回程度かかる場合がある
- 完全に消えない場合もある。「目立たない程度まで薄くする」ことを目標とするケースも多い
初診カウンセリング時に、入れ墨の状態を確認したうえで治療回数・費用の目安をお伝えします。ただし、実際に照射してみないとわからない部分もありますので、まずはご相談ください。
外科的切除との比較
入れ墨・タトゥーの除去方法として、レーザー治療のほかに外科的切除(メス・レーザーメス・植皮)があります。それぞれの特徴を整理します。
| 比較項目 | ピコレーザー | 外科的切除 |
|---|---|---|
| 傷跡 | 残りにくい(色素のみ除去) | 必ず残る(皮膚ごと切除) |
| 治療回数 | 複数回(5〜20回以上) | 1〜数回(一度に切除) |
| 入院の要否 | 不要(外来治療) | 大きさによっては必要 |
| 適応サイズ | 大きさを問わず対応可 | 大きいものは植皮が必要 |
| 完全除去の確実性 | 完全除去できない場合もある | 切除範囲内は確実に除去 |
| ダウンタイム | 1〜2週間(かさぶた期) | 数週間〜数カ月 |
| 保険適用 | 自費診療 | 自費診療(原則) |
傷跡を残したくない方・大きい入れ墨の方・色素のみを取り除きたい方にはピコレーザーが適しています。一方、小さい入れ墨で確実に一度で除去したい場合や、レーザーで十分に薄くならなかった部位には外科的切除が選択肢となります。当院では必要に応じて形成外科・美容外科への紹介も行います。
治療できないケース・注意点
以下の場合は治療をお断りまたは時期をずらしていただく場合があります
- 妊娠中・授乳中
- 治療部位に日焼けがある(照射4週間前から日焼け禁止)
- ケロイド体質・瘢痕形成が起こりやすい方
- 治療部位に活動性の皮膚疾患(炎症・感染症・湿疹など)がある
- 光線過敏症・光線アレルギーがある
- ペースメーカーを使用中
- 金の糸(ゴールデンリフト)が治療部位周辺に挿入されている
- 免疫抑制薬・光感受性を高める薬剤を服用中
照射後に起こりうる反応
| 反応 | 内容・対処 |
|---|---|
| フロスティング(白色化) | 照射直後に皮膚が白く霜状になる正常な反応。数十分で消える |
| 発赤・腫脹・熱感 | 照射後数日続く。冷却・処方軟膏で対処 |
| 水疱・かさぶた形成 | 1〜2週間で自然に回復。無理にはがすと瘢痕の原因になるため禁止 |
| 色素沈着・色素脱失 | 一時的に起こることがある。紫外線対策を徹底することで最小化できる |
| 瘢痕(傷跡) | 適切なエネルギー設定と術後ケアで最小化を目指す。ケロイド体質の方はリスクが高い |
| インクのアレルギー反応 | 赤・黄系インクで生じやすい。発赤・かゆみ・腫脹が出た場合はすぐに受診を |
よくあるご質問
Q. 痛みはどのくらいですか?
ゴムで弾かれるような刺激感があります。当院では照射前に麻酔クリームを塗布して痛みを軽減しています。また必要に応じて冷却しながら照射することで不快感を最小化します。個人差はありますが、多くの患者様が「思ったより大丈夫だった」とおっしゃいます。
Q. 施術後、すぐ日常生活に戻れますか?
照射当日から日常生活は送れますが、施術部位をこすったり、強い日光に当てたりすることは避けてください。入浴は当日からOKですが、施術部位はやさしく洗う程度にとどめ、湯船に長時間つかることは数日控えてください。運動・飲酒・サウナは1週間程度控えることをお勧めします。
Q. 必ず完全に消えますか?
完全除去を保証することは難しく、インクの種類・色・深さ・量によって結果が異なります。黒系の単色であれば高い確率で大幅に薄くなりますが、カラータトゥーや特殊なインクでは薄くなりにくいケースがあります。「目立たない程度まで薄くする」ことを目標に、担当医と相談しながら進めていきます。
Q. 保険は使えますか?
入れ墨・タトゥーの除去は全額自費診療となります(保険適用外)。費用は面積・回数・使用する機器により異なります。詳細はカウンセリング時にお伝えします。
Q. 以前に別のレーザーで治療したが、まだ残っている場合は?
他院での治療歴があっても、PicoWayでの継続治療が可能なケースが多くあります。従来のQスイッチレーザーでは消えにくかった色素にもピコレーザーは有効なことがあります。まずはカウンセリングでご相談ください。
当院での診療について・費用
五良会クリニック白金高輪 2F(美容皮膚科)では、PicoWay(ピコウェイ)を用いた刺青除去(ピコレーザー)を行っています。まずは無料カウンセリングにお越しください。入れ墨の状態・面積を確認のうえ、治療計画・費用・回数の目安を丁寧にご説明します。
刺青除去(ピコレーザー)料金表 1回あたり(税込)
| 面積 | 料金(税込) |
|---|---|
| 1〜5 cm² | 24,000円 |
| 6〜10 cm² | 34,000円 |
| 11〜30 cm² | 43,000円 |
| 31〜50 cm² | 50,000円 |
| 51〜100 cm² | 56,000円 |
| 101〜150 cm² | 62,000円 |
| 151〜250 cm² | 76,000円 |
| 251〜300 cm² | 90,000円 |
| 301〜350 cm² | 100,000円 |
| 351〜400 cm² | 110,000円 |
| 401〜450 cm² | 120,000円 |
※ 上記は1回あたりの料金(税込)です。治療回数は入れ墨の色・大きさ・深さにより異なります。
※ カウンセリングは無料です。まずはお気軽にご相談ください。
※ 料金の詳細は当院料金ページ(刺青除去)もご参照ください。
| 美容皮膚科 | 美容外科 | 医療脱毛 | ピコレーザー | たるみ治療 | しわ・ヒアルロン酸 |
五良会クリニック白金高輪 2F(美容皮膚科)
美容皮膚科・美容外科
東京メトロ南北線・都営三田線「白金高輪駅」2番出口 徒歩1分
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| 14:30〜19:00 | ○ | 休 | ○ | ○ | ○ | - |
火曜休診・土日祝は10:00〜15:00(午後休診)
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TEL:03-6432-5656(2F 美容皮膚科) |
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五良会クリニック白金高輪 理事長 五藤良将