ビマトプロストとは?
ビマトプロストは、体内の生理活性物質プロスタマイドF2α類似の化学構造をもつプロスタマイド誘導体製剤です。
眼圧を下げ、緑内障における視野の悪化を抑える効果があり緑内障点眼薬として使用されておりますが、まつ毛の毛包に直接作用し毛周期における成長期を延長さることが分かり、全米FDA(アメリカ食品医薬局)にも「まつ毛の育毛剤」として認められている成分です。
ビマトプロストは、睫毛(しょうもう)貧毛症(まつ毛が不十分であったり不足していることを特徴とする疾患)のまつげの長さ、太さ、濃さを改善するために開発された医療用医薬品です。
まつ毛の育毛を謳っている育毛剤は他にもありますが、日本の厚生労働省がまつ毛貧毛症(睫毛貧毛症)治療薬として、効能・効果および安全を承認した処方薬です。
長さの平均改善度はベースライン(使用前)と比較して24%アップ、太さは45%アップという報告があります。
従来のまつ毛エクステでは取れてしまう、接着剤による肌への負担等で抜け毛を多くしてしまう、などのデメリットがありましたが、外用薬のためそういったデメリットもなくまつ毛の悩みを根本から改善することが出来ます。
まつ毛をふさふさに伸ばすのに、最適な治療薬なのです。
2.5ml 8,000円
ビマトプロストの効果・持続
まつ毛の成長速度はゆっくりです。効果がはっきり見えるまで少なくとも2ヶ月間塗布を続けることを推奨します。
効果を持続させるには、継続して使う必要があります。使用を中止すると、数週間から数ヶ月かけて、まつ毛や眉毛の平均的な毛周期に伴って、徐々に元の毛量に戻っていきます。
ビマトプロストの概要
頭髪や体毛と同様、まつ毛にも毛周期(ヘアサイクル)があります。ビマトプロストは毛包(毛を作る毛根と毛を包む組織)に作用することで、毛周期における成長期を延長するため、まつ毛を長く、太くします。
また、毛幹数を増やすことで毛の本数を増やすという効果もありますが、毛包の数自体を増やすことはできないので、発毛ではなく、あくまでも育毛効果です。
加齢、ホルモン変化、まつ毛エクステンション、パーマなどの物理的刺激が原因の場合はもちろん、がんの化学療法後に生じたまつ毛の減少にも高い効果を発揮します。
使用開始から8週間で育毛効果がみられ、16週間で効果は最大となります。
1日1回就寝前に、上まつげの根元に塗るだけで「長く・太く・濃い」しっかりとしたまつ毛に改善します。
ビューラー・パーマ・エクステ等で傷んでしまった方や、これまでのまつ毛育毛剤で効果を実感できなかった方、抗がん剤治療後の方にもおすすめの「医療用まつ毛治療薬」です。
0.03%のビマトプロスト(Prostaglandin F2α誘導体)を含むグラッシュビスタはボトックスビスタの薬剤で知られる、米国アラガン社で開発されたもので、世界で初めてFDA(米国食品医薬品局)にて、効能・効果・安全性が認められ、2014年に日本の厚生労働省が「グラッシュビスタ外用液剤」を認可しました。
ビマトプロストのご使用方法
上まぶたのまつ毛のつけ根、眉毛の基部に毎晩1回塗布してください。(目や下まぶたには使用しないでください。)
ステップ1
メイクを落とし、洗顔後に塗布します。
コンタクトレンズを使用している方は、塗布する前に外してください。
再度コンタクトレンズを装着する場合は、塗布後15分以上経過してから装着してください。
ステップ2
片眼ごとに細筆または綿棒にビマトプロストを1~2滴垂らします。
使用量が多いと希望部位以外の多毛や黒ずみの原因となるため、ご注意ください。
ステップ3
細筆または綿棒で上まつげの根元に塗布します。
目頭から目尻に向かってアイライナーを引くようにスーッと一塗りしてください。
何度も重ね塗りすることは厳禁です。付いているか分からない程度に薄く塗ることがポイントです。
眉にも塗る場合は、先にまつ毛に塗るようにしてください。
ステップ4
塗布後、塗布部分以外の余分な薬剤を拭き取ってください。
※ブラシは専用ブラシを、綿棒はメイク用又は赤ちゃん用の綿棒をおすすめ致します。
清潔に使用していただくため、使い捨てでご使用ください。
ビマトプロストの注意事項
結膜充血、眼の痒み、眼の刺激感、眼の乾燥、眼瞼の紅斑が出現することがあります。症状が出た場合は、使用を中止してください。再開する場合は、外用量と頻度を調整する必要があるので、担当医にご相談ください。
メラニンの増加により黒目(虹彩)の色が濃くなることがあります。使用量が多すぎると、目尻や目の下に色素沈着が出ることがあります。皮膚の色素沈着は、使用を中止すると徐々に薄くなります。
また下まつげに使用した場合、下眼瞼(下まぶた)に薬剤が付着し、色素沈着を起こすおそれがあるため使用を避けてください。
また、まつ毛以外の育毛目的での使用は避けるべきですので、指示通りに、少量を1回だけ、上まつ毛の際に塗るようにしてください。
- 緑内障で目薬使用中の方は使用できません。
- 妊婦の方、妊娠の可能性のある方、授乳中の方、使用する薬剤の成分に過敏症感染性皮膚疾患がある方は使用できません。
- 皮膚疾患や持病のある方、目の手術をした方・治療中の方などは必ずお申し出ください。
Q.1日2回使ったら、早く効果が出ますか?
いいえ、まつ毛や眉毛の成長には時間がかかり、長さ・太さの改善を実感するには最低1ヶ月程度かかります。
使用頻度を上げたり、量をつけすぎたりすると、副反応が出やすくなるので避けてください。
Q.まつ毛だけではなくて、まゆ毛の育毛にも効果がありますか?
はい、効果があります。まつ毛の方が有効性は高いのですが、試してみる価値はあると思います。繰り返し毛抜きで抜いて、毛母が機能しなくなっている場合は効果が期待できません。
Q.抗がん剤の治療中ですが、ビマトプロストを使用できますか?
ご使用いただけます。ビマトプロストのまつ毛育毛効果は、特発性睫毛貧毛症治療薬よりも成績が良いのでおすすめできます。
現在眼科で治療中のご病気がある場合は、必ずお申し出ください。