ほくろの診断と治療について|五良会クリニック白金高輪|白金高輪の美容皮膚科、美容外科、医療痩身|土日も診療

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ほくろの診断と治療について|五良会クリニック白金高輪|白金高輪の美容皮膚科、美容外科、医療痩身|土日も診療

ほくろの診断と治療について

皆さん、こんにちは。

本日は「ほくろ」についてお話しします。ほくろは多くの方に見られる一般的な皮膚の特徴ですが、その中には注意が必要なものや美容的に悩みとなるものもあります。今回は、ほくろの種類や注意すべきポイント、そして診断や治療の流れについて詳しく解説します。

読むのは大変、という方はご受診いただければ直接医師からわかりやすく説明させていただきます。


ほくろとは?

ほくろは、正式には「母斑細胞性母斑」や「色素性母斑」と呼ばれ、皮膚の中で色素を作る細胞「メラノサイト」が局所的に増えた状態を指します。通常は黒や茶色の丸い斑点として現れますが、時には青や赤っぽく見える場合もあります。サイズは数ミリから数センチまで様々で、生まれつきあるものや成長とともに現れるものもあります。

また、ほくろには以下のような種類があります。

  1. 先天性ほくろ
    生まれつき存在するほくろで、大きいものは「先天性巨大母斑」と呼ばれます。これらは悪性黒色腫(メラノーマ)に進展するリスクがわずかにあるため、注意深い観察が必要です。

  2. 後天性ほくろ
    年齢を重ねるごとに増える一般的なほくろです。紫外線や遺伝が関与しており、多くは成長期や思春期にかけて出現します。もともと色の薄いものや、年齢を重ねるて色が薄くなるものもあります。

  3. 青色母斑
    皮膚の深い層にメラニンが蓄積してできるほくろで、青や灰色がかった色調を呈します。

これらの種類によってリスクや治療法が異なるため、まずは正しい知識を持つことが大切です。


診断の重要性

ほとんどのほくろは良性で、放置しても問題ありません。しかし、一部は「基底細胞癌」や「悪性黒色腫」であるおそれがあります。そのため、自己診断の目安として次の「ABCDEルール」を知っておくと便利です。

  • A(Asymmetry:左右非対称)
    ほくろの形が均等でない場合。

  • B(Border:境界)
    境界がギザギザしていたり、不明瞭な場合。

  • C(Color:色)
    色が黒や茶色だけでなく、赤、青、白など複数の色が混じっている場合。

  • D(Diameter:直径)
    直径6mm以上のもの、または急速に大きくなるもの。

  • E(Evolution:変化)
    時間とともに形状や色が変化しているもの。

これらの特徴を持つほくろがあれば、速やかに専門医を受診しましょう。


診察と治療の流れ

皮膚科や形成外科を受診すると、まず問診、視診やダーモスコピー(拡大鏡)による観察が行われます。必要に応じて、組織を一部採取して病理検査を行い、良性か悪性かを確認します。その後、治療の選択肢を患者さんと相談しながら決定します。

主な治療方法
  1. 外科的切除
    メスで切り取る方法で、でっぱっていて生活に支障を呈している、悪性のおそれがあるようなほくろに行います。われわれ形成外科では、傷跡ができるだけ目立たないように縫合します。切除した組織は必ず病理検査を行います。

  2. レーザー治療
    炭酸ガスレーザーやエルビウムヤグレーザーなどでほくろを削ります。小さな良性ほくろに適しており、ダウンタイムも短めです。ただし、深いほくろには不向きで、再発することもあります。再発をおそれ削りすぎると、凹んだ傷跡になり、かえって目立ってしまうので注意が必要です。これらに配慮した、傷跡治療に長けた美容治療の経験のある形成外科医に任せるのがよいでしょう。

  3. 電気メス(高周波治療)
    高周波電流でほくろを焼き切る方法です。施術時間が短く、局所麻酔で対応可能です。レーザー治療のように傷跡が比較的小さく済むのが特徴です。

  4. 凍結療法
    液体窒素でほくろを凍らせ、壊死させる治療法です。主に浅いほくろやイボ状の病変に適していますが、跡が残ることもあるため注意が必要です。


美容目的の治療も可能

良性で健康には影響がないほくろでも、美容的な理由で除去を希望される方が多くいらっしゃいます。顔や首、手など目立つ部位のほくろを治療することで、自信を取り戻すお手伝いができます。特にレーザー治療は人気がありますが、深いほくろや色の濃いものは完全に除去できない場合もあるため、適切な治療方法を選択するためにも事前のカウンセリングが大切です。


治療後の注意点

治療後の肌は非常にデリケートです。以下の点を守り、きれいな傷跡を目指しましょう。

  • 紫外線対策を徹底:日焼け止めや帽子を活用してください。
  • 保湿ケアを行う:乾燥は傷跡の治りを遅らせる原因になります。
  • 医師の指示を守る:処方された軟膏やテープを適切に使用しましょう。

また、傷跡が赤く目立つ時期もありますが、通常は数カ月から1年で目立ちにくくなります。


まとめ

ほくろは日常的に見慣れた存在ですが、中には注意が必要なものもあります。気になる変化があれば早めに専門医を受診し、適切な診断と治療を受けることが重要です。美容的な悩みにも医療は対応できますので、遠慮せず相談してください。本日の話が、皆さんの健康管理や美容意識向上の一助になれば幸いです。